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弦高調整について
弦高とはフレットと弦がどれだけ離れているかの距離です。一般的には弦高が高い方が豊かなサスティーンとヌケの良い音質が得られると言われていますが、フレットを押さえるのにかなりの力が必要なため、弾きにくくなってしまいます。逆に弦高が低いとなめらかなフィンガリングができ、弾きやすくなりますが、音つまりやビビリが発生したり、サスティーンも短くなります。一般的な弦高の目安としては12フレット上で、フレットと弦の隙間が1弦で1.2〜1.5mm、6弦で1.5〜1.8mm程度です。弦高調整は、ネック調整時やゲージの異なる弦に交換した後などに定期的に行うことが必要です。
弦の交換について
弦には大まかに分けて3種類の太さがあります。ライト・ミディアム・ヘヴィの三種類で、それぞれ細め・標準・太めの太さになっています。細いほどテンションは弱まり、チョーキングなどしやすくなりますが、それだけハリのない迫力のない音になります。また逆に太いほどハリのあるヌケのいい音になりますが、テンションがきつくなるとチョーキングなどはしにくくなってきます。自分の好みに合わせて選んで下さい。
ノイズ・ガリについて
ボリュームやトーンを回したときに、「ガリガリ」「ボソボソ」っと音がするようになったら要注意です。これは俗に「ガリ」と呼ばれる症状で、ポット内部の可動部が錆びてしまうことで起こる接触不良です。市販の「接点復活スプレー」で一時的には解決できますが、しばらくするとまた発生するようになってしまいます。一番の解決策はポットごと交換することです。
フレット摩耗
フレットは消耗品です。充分に手入れをしていれば、飛躍的に寿命を延ばすことが出来ますが、いつかはすり減って、弦がビビったりチューニングが不安定になったりします。こうなったら解決策はフレット交換しかありません。フレット交換は素人の手には負えないものですので、お近くのESP取り扱い店までご相談ください。また、交換しなくてもフレットのすり合わせで充分使える状態になる物などの見極めもその時出来るはずです。
最後に・・・
以上、エレキギターの世界で「一般的」とされている知識をご紹介させていただきました。しかし、これらはあくまでも「常識」であり、必ずしも守らなくてはいけないものではありません。ロックの基本は「常識をブッ壊す」ことなのですから、あくまでも自分のオリジナリティを大切にしてください。その上でどうしても解決できないトラブル等にぶつかった場合、このコンテンツが少しでもお役に立てれば、と願っております。

| はじめに | ギターの各部名称 | ギターのケア | メンテ用品 | 保管方法 | 弦の交換 | チューニング |
| ペグ交換 | ナット調整 | ネック調整(反り) | 電池交換 | ノイズ・ガリ | フレット磨耗 |
| シンクロナイズドトレモロ調整 | ロック式トレモロ調整 | TUNE-MATICタイプ調整 | 弦高調整 |
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