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シンクロナイズドレモロの調整
1950年代に登場して以来、その基本的な構造は半世紀を過ぎた今も全く変わっていない。
いかにこのトレモロシステムが画期的で、しかも多くの支持者を得ているかがわかるだろう。

シンクロナイズドトレモロの弦高調整
ブリッジサドルの2本のビスを六角レンチで上下させることで、弦高を調整します。各弦ごとの調整が可能です。基本的に弦高調整の時には弦を緩めてから行ってください(ボディーを痛める原因になります)右に回すとサドルが上がり、左に回すと下がります。左右の高さは同じ高さにするのが基本です。指板の丸みと自身の弾き易さを考えスムーズな丸みを作る高さが理想的。

シンクロナイズドトレモロのオクターブ調整
ブリッジサドルが固定されているネジをドライバーで回して前後に動かすことで、「弦の張られている長さ」を調整します。基本的には開放弦と12Fretのナチュラルハーモニクス(12Fret上を指で軽く押さえてピッキングする)音が一致するまで、ブリッジサドルを動かします。ネジを右に回すとハーモニクス音が上がり、左に回すと下がります。オクターブ調整は弦のゲージ(太さ)を変えたときには必ず行うようにしましょう。出来れば、同じゲージでも弦を交換するときには調整するようにしたいです。

シンクロナイズドトレモロのフローティングについて
フローティングとは、トレモロユニットの可動部をどれだけ「浮かせるか」を指します。シンクロナイズドトレモロの場合、基本的にフローティングさせないとアームアップ(音程を上げる)はできません。どれだけ浮かすかは好みですので、いろいろ試してみて下さい。フローティングの仕方はボディ裏側のフタ(トレモロバックパネル)をはずし、裏に固定されているバネの強度を変更することで行います。ネジを左に回して、バネの力を弱めればブリッジがフローティングするようになっています。また、バネをはずすことでももちろんフローティング状態になります。バネを外した場合には張力が極端に弱くなるので、スプリングハンガーを強めて弦の張力とのバランスをとります。フローティングの設定を変えた場合には、オクターブ調整が必要となります。

アーミングのタッチについて
アーミングのタッチは、ボディ裏のバネの強度を調整することで自分の好みのタッチに変更可能です。ESPでは出荷時にはAのタイプに設定されています。Bのようにすると、アーミングのタッチが若干異ります。この辺は好みの問題なので、いろいろ自分で試してみてください。
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