モデルヒストリー~AMAZE~

エレクトリックベースが誕生してから60年余り。しかしながら未だにエレクトリックベース黎明期に誕生したJスタイルとPスタイルが第一線で活躍しています。これまで多くのメーカーが試行錯誤の中、オリジナリティ溢れるモデルを誕生させてきましたが、結局はオリジナルに原点回帰してしまうのです。それならば、あえてオリジナルを尊重し、発展進化させてはどうなのか?この考えの下、新しいベースの開発はスタートします。
Jスタイルのベースは、そのボディの大きさから体格の小柄な日本人には若干取り回しの悪い物でした。そこで、日本人にも扱いやすいようにダウンサイジング、更にはEQ回路を内蔵して音質の補正を行なう事で、多彩なサウンドを実現させ誕生したのがAMAZEなのです。


1989年のカタログで初めてAMAZEが登場します。現行のシェイプとは違い、細身でシャープな印象です。当初のスペックは、ボディがアッシュ、NYヘッドを持つネックはハードメイプルでエボニー指板でした。ピックアップにはESPオリジナルのJS-130を採用しています。EQ回路には当時開発されたJETTサーキット内蔵していました。また、ブリッジにも当時開発された超重量級ブリッジのESP BB-Iを搭載していました。時代背景が垣間見える仕様です。まだまだ実験的な要素も多く、レギュラーラインアップのアッシュボディの他、ウォルナットやチークなどのエキゾティックウッドを使用したモデルも存在します。


発売から約10年、特に仕様変更なども行なわずにいたAMAZEですが、1998年頃にピックガードとコントロールパネルが設けられ、よりJスタイルを意識したルックスへとマイナーチェンジします。ブリッジもESP BB-Iから、オールドスタイルを意識したカスタムタイプへと変更されます。この時にEQ回路も取り去られ、完全パッシブ仕様のベースへと移行します。同時に5弦仕様も追加されたことで、モデル名に「J-Four」、「J-Five」の文字が付加されます。


2000年頃にはフロントピックアップにPタイプを搭載したバリエーションモデルが発売されます。そして5弦仕様はカタログから姿を消します。この時のモデル名は「AM-J4」と「AM-PJ4」で、AMAZEと言うモデル名もカタログから消滅してしまいます。ここで再びEQ回路が内蔵されるようになります。この時採用されたのは当時新開発のESP CI-R-02です。


2002年、再び5弦仕様がカタログラインアップに加わります。そしてEQ回路にはKH-1が採用されます。ボディ材はアッシュからアルダーに変更されます。5弦仕様には初めて35インチのスーパーロングスケールを採用。ポジションマークがドットからスクエアタイプになり、ヘッドも今までのNYヘッドから心機一転、ニューデザインが採用されます。


2004年、現在のボディ&ヘッドシェイプにモデルチェンジします。シャープな印象だった従来のものより丸みを帯びたスマートなシェイプが採用されました。そして4弦モデルにはボディ材と指板材の組み合わせにより、2機種がラインアップされます。”ALR”は、ALDERボディ、ROSEWOOD指板の組み合わせ。基本スペックは60年代のJスタイルを意識しています。”ASM”はASHボディにMAPLE指板の組み合わせで、70年代のJスタイルを意識しています。”ASM”はリアピックアップが”ALR”に比べでややブリッジ寄りに取り付けられているので、よりシャープでエッジ感のあるサウンドが特長です。そして5弦モデルは”ASM”とマテリアルは同じですが、35インチのスーパーロングスケールを採用しています。全モデルのブリッジにはヒップショット STYLE”A”BRASSを搭載。ピックアップはESPカスタムラボ製に変更され、EQ回路には新開発のCINNAMONが内蔵されました。


2008年には、それまでスポット生産されていた”ASM”にキルテッドメイプルをラミネートした”CTM”がレギュラーラインアップに加わります。トップのキルテッドメイプルの杢目を最大限生かすために、ピックガードにはクリア素材の物が使用されています。


2009年には現行の仕様にマイナーチェンジされます。ブリッジはGOTOH 404BOに変更されています。フロントピックアップにはESPカスタムラボのピックアップフェンスが標準装備されました。癖のない素直なサウンドの中にも、ベースらしさが感じられるAMAZEは、ライブやレコーディング現場での評価も高く、どんなジャンルのベーシストにもおススメできるベースです。

■AMAZE Series

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