担当者
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「やっと1本入ってきました!」 |
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王子
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「おー!きたか!」 |
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担当者
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(ケースからGuitarを取り出し王子に渡す) |
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王子
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(しばし弾く) |
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王子
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「あのさ、もっと普通の色がいいんだよな。サンバーストとかさ」※この日持ってきたのはシースルーレッドでした。 |
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担当者
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「わかりました。もうしばらくお時間をください」 |
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それからしばらく時は流れ、10月末のある日、ついにサンバーストカラーのものが入ってきました!よぉ〜し!今度こそ王子はお気に召されるだろう!と市川市文化会館で王子に入荷のご報告をしました! |
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王子
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「あぁそうか。でも、もういらないかな」 |
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ガーン!! |
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失意でいっぱいで市川を後にしました・・・
メーカーやCraft Houseにはかなり無理を言ってきただけに、立場がありません。念のため新潟公演で商品をメーカーへ返品しますが、本当にご覧にならなくてもよいですかとの確認にも「返していい」との氷のようなお返事でした(泣)
商品を送られてきたときと同じように箱にしまい、ツライことは酒でも飲んで忘れてしまおうと11月3日渋谷の某所でみんなで飲んでおりました。酒もすすみ気持ちよくなってきたそのとき!
業務連絡メールが入りました!
なんと王子が、やっぱりあのGuitarを見たいといってきたのです!!
ちょうど4日に商品を返品する予定でしたので、ほんとにギリギリセーフでした。
「明日府中へ持っていきます」と返信をしまして、明日は絶対買ってもらうぞ!と気をとりなおし、ガンガン飲みなおしたのでした。
そして11月4日、意気込みも新たに会場入りしました!(意気込みすぎて一度府中を通り過ぎてしまいました・・・)
サウンドチェックが終了し、王子がステージにやってきました!
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担当者
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「おはようございます!」 |
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王子
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「よぉ」 |
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(王子、担当者が持ってきたGuitarを手にしばし弾く) |
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王子
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「俺、チェリーサンバースト嫌いなんだよなぁ。もっと渋いのがいいんだよ。」 |
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担当者
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(絶句) |
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王子
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「じゃリハ始めようか!」(そのままリハーサルスタート) |
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ガーン!!
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しかし王子はリハーサル中もそのGuitarを数曲弾いておられました。リハーサル終了後、王子は一人ステージに残り、P社のGuitarと、その日持ってきたPRSを約20分くらい弾き比べておられました。その弾き比べが終わり、王子はGuitarを見つめております。 |
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担当者
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「客席から見るとぜんぜんチェリーサンバーストに見えませんよ!」 |
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王子
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「でもなぁ、赤いの嫌いなんだよ。弾きやすいんだけどなぁ」 |
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担当者
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「赤くないですよ!!」(どこから見ても赤ですが・・・) |
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王子、ローディにそのGuitarを持たせてステージの自分の立ち位置に彼を立たせて、王子は客席へ降りてGuitarの色の具合を見たり、他のGuitarと弾き比べさせたりしてステージへ戻りました。 |
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王子
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「うーん、どうしようかなぁ」 |
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担当者
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「買いましょうよ!!!」 |
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王子
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「どうしようかなぁ」 |
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と言いながら、王子は楽屋へ戻っていってしまいました。ここで引き下がっては全て終わってしまいます。すかさず、楽屋ご訪問です! |
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担当者
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「どうですか?」 |
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王子
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「色がなぁ」 |
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担当者
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「今、買ったらBrian-Tがもう一本ついてきますよ!(ジャパネット風)」 |
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王子
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「なんだそりゃ(笑)」 |
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担当者
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「ではお好みの色に塗り替えましょう!」 |
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王子
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「できるのか?」 |
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担当者
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「できます!今月中にやります!」 |
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王子
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「そうか、わかった買うよ。前から買おうと思ってたGuitarだしな!」 |
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やったー!
勝ったー!!
買ったー!!!
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