BODY:
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Selected Alder |
NECK:
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Maple / Maple , 21Frets |
SCALE:
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25 1/2 |
JOINT:
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Bolt-on |
PICKUPS:
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(2000-2005.2)Seymour Duncan SSL-1 (2005.3-)Seymour Duncan Antiquity-2 |
BRIDGE:
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Vintage Type Synchronized Tremolo Bridge |
CONTROL:
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写真説明文を参照のこと |
SUGIZOの楽曲の完成度に対する情熱はすさまじいものがある。
レコーディングでメンバー全員がエネルギーを注ぎ込んで出来上がった楽曲を、LIVEでどれだけ忠実に再現できるか、LIVEのリスナーにどれだけ満足してもらえるか。そのためにリハーサル現場では連日連夜、アーティストと楽器スタッフの間で戦いが繰り広げられているのである。
2000年は忙しい年だった。5月に日本武道館で行われたPREMIERE of LUNACY 2000は、バンド史上例を見ない全曲を新曲で構成したLIVEで、こんな事が出来るバンドは後にも先にもLUNA SEAだけであろう。
このLIVEを終えて、メンバー達は決してやり遂げたことに満足していたわけではなく、この年のツアーに向けて、サウンドに対して完成度を上げるための次なるステップが始まったのである。
2000年6月のリハーサルスタジオにて・・・・・
「VIRGIN MARY」はこの年のツアーメニューでも中盤の核になる大事な曲で、中でもSUGIZOのギターパートは曲全体のイメージを支配するほど重要なパートである。VIRGIN MARYでSUGIZOは、この曲の表現したいトーンにはどうしてもストラトキャスターが必要だと判断した。あと本番まで1ヶ月を切っていたこの時期に、すぐさま対策がとられた。そこで用意されたギターはSeymour Duncan DS-280M-RVであった。
Seymour Duncanギターは当時からプロミュージシャンの間でも評判がよく、SUGIZOもすでにその存在は認めていた。しかしSUGIZOが選んだギターはレフティー(左利き用)のモデルである。SUGIZOはあえてレフティーのストラトに新しい付加価値を求めたのである。
レフティーのストラトキャスターで思い出されるのは、ギターを知る人なら、殆どの人がその存在を知るJIMI HENDRIXであろう。ご承知のとおりだがJIMI HENDRIXは左利きで右利き用のストラトを構え、ストラトの、いやエレキギターの、いやロックの概念を打ち破った人である。派手なパフォーマンスで有名なJIMI HENDRIXであるが、彼のストラトキャスターとマーシャルアンプを操り、打ち放たれるトーンこそ多くのギタリストが目指しているものでもある。SUGIZOもそんなJIMI HENDRIXを認める一人なのかも知れない。