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このページでは製品がどのように出来上がったかを、少しだけご紹介したいと思います。 まず、1999年秋、ESPマーケティング開発室内に"HALIBUTチーム"を結成。「最高の5弦ベースを!」を合い言葉に、スタッフたちが結集しました。製品開発にあたっては、ESPでは普通のことですが、いわゆる商業ベースな発想はすべて却下!あくまでも「理想を追求するためには、一切の妥協を許さない」という、ESP創業以来の伝統のもとに開発されました。 |
![]() まず、おおまかなオーダーシートを元に、試作機を作っていくことになります。試作機はP.U.位置、ペグ位置、コントロールなど、あらゆるパターンを試すことが出来るように様々な工夫がなされました。P.U.は「おいしいポイント」を探すため、任意の位置に移動ができるようになっています。 |
![]() ボディの形状も音質に大きく影響を与えるので、少しずつ改良に改良を重ねて、形状も変化していきます。また、ボディのフィット感や持ったときのバランス、さらにはハイポジションでのプレイヤビリティなど、つぎつぎにクラフトマンのこだわりが刻まれていきました。 |
![]() 3号機になり、ようやくHALIBUTの原型が定まってきました。できるだけ大きなボディ形状で質量を稼ぎ、鳴りを大切にしました。ボディの右側を広くすることにより、豊かなボディの鳴りと、座ったときの演奏性が格段に良くなっています。しかし、まだまだ完成ではありません、これからまた改良に次ぐ改良が始まるのです。 |
![]() こちらはオリジナルプリアンプ試作中。トレブル、ミドル、ベースという極めてシンプルなコントロールで、5弦ベースの広い音域を網羅するというコンセプトで制作を始めました。これはライブなどの演奏中でも、直感的にトーンをエディットできるようにするためです。少ないコントロールで広い音域のツボを押さえるのは非常に困難なものでした。しかし粘った甲斐あってとても使い心地の良いプリアンプに仕上がりました。 |
![]() さて、いよいよスタジオで大型アンプによる大試奏大会です。音は狙い通りの、豊かな倍音をいっぱいに含んだ、ヌケの良い、最高の音になりました。クラフトマンにとって最高の瞬間は、思い通りの素晴らしい楽器が出来たときと、それを使ってくれるプレイヤーが心から喜んでくれたときです。クラフトマンとしての直感が、最高の楽器の誕生の手応えを確かに感じ取っています。 |
![]() 次はいよいよ、最終調整段階。プリアンプのチューニングをしている様子です。この最高の鳴りをさらに進化させるため、プリアンプのチューニングには細心の注意を払いました。 |
![]() このように時間をじっくりかけて、ようやくプロトタイプが完成しました。 |
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| ■開発スタッフのコメント 「最高の5弦ベースを!」がコンセプトだったので、デザインコンセプトには、必要ならば何事も躊躇しない、というのがありました。そのためやや大ぶりなベースとなりましたが、演奏性の良さには自信があります。気になるところを全て1つ1つ解決していった、その完成度を是非手にとって感じ取ってみて下さい。 |
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