<ESPよりお願い>
この文章には秋ツアーのネタバレが相当ギリギリな感じで含まれております。
ネタバレをご希望でない方は、絶対にご覧にならないでください!


本日は聖なるクリスマス・イヴ。
クリスマス・イヴといえばTHE ALFEE 武道館LIVEです。

会場入り口でチケットをチェックしているスタッフの方たちも今日はサンタさんの格好をしてクリスマス気分を盛り上げてくれています。
今年も客席は2階北東・北西までぎっしり人・人・人で埋めつくされております。

定刻と同時に、突然場内が真っ暗になり、2005年・クリスマスライブがスタート。

オープニングナンバーの厳かなイントロとともにステージの中央、スポットライトの下に紺地にチェック柄のスーツに紫のネクタイ姿の桜井さん、銀のスーツに黒のインナーを着た坂崎さん、黒服のオスカル様風の王子の3人の姿が・・・。

日本全国で寒波が猛威を振るっていたはずのこの日、一曲目から客席はすごい熱気です。最初から半袖、ノースリーブ姿で拳を振上げている方があちらこちらに見受けられます。クリスマスということで赤いサンタさんの帽子をかぶった方も目立ちます。

本日も1曲目から王子は今最もお気に入りのG社のレスポールでエンジン全開です。

2曲目の宇宙スケールの愛の曲では、坂崎さんがESP/InffieのWネックを手にしておられました。私はこのギターのトカゲのインレイがとってもキュートで大好きなので暫しオペラグラスで坂崎さんのギターのネックを追っておりました。

武道館スペシャルのヒートアップナンバーでの王子のハイトーン美声シャウトに会場のテンションがさらに高まったところで、坂崎さんより
「とうとう地元東京のファイナル!昨日、おとといと盛り上がりましたが今日はそれ以上になると思いますので皆さんも覚悟していだだきたい!」とのお言葉をいただきました。
もちろんそのつもりです!覚悟は充分できてます!!
何が起こってもついていっちゃいます!!!


5曲目ではこの春から登場したSO-5スカルンの同期生コンビが大活躍して坂崎さんのボーカルを盛り上げておりました。

“スカルン”といえば、最近私はスカルンのコストパフォーマンスモデルを勢いで購入してしまい、悪玉様と秘密工作員君に「アルフィーの曲、1曲くらい弾けるようになれ」と説得されております。でも、簡単に“1曲くらい”といわれてもその1曲に何を選ぶか悩んでしまいます。きちんとギターを弾かれるアルフィーファンの方々は、初心者だったとき、最初の1曲って何から練習されていたのでしょうか?今、目の前で演奏されているこの曲も、弾けたら絶対かっこいいのですが・・・両手ともすごく忙しそうで難しそうです・・・。


5曲目が終わり、壮絶ドラムバトルからそのまま6曲目へ。王子のギターはTAKAMIZAWA CUSTOM V スカルンに変っています。ツインドラムにはもってこいのHARDなナンバーです。最初から飛ばしすぎです!
今回の武道館のステージは花道の端が上下に動く仕掛けになっています。上昇する場合は2階席の1列目とほぼ同じ高さまであがることができます。坂崎さんと王子が左右にわかれて花道の端まで走ります。そしてそのまま上昇し、この曲を歌いきりました。

このセット、けっこう揺れるようです。坂崎さん、実はこのセットが苦手のようです。(高いところは平気だけど揺れるのがダメだそうです。)
MCコーナーに入り、本日も桜井さんとお二人でサイモン&ガーファンクルのナンバーからクリスマス・イヴに似合う曲ということで、お二人の声のハーモニーとギターのアンサンブルが美しいノスタルジックな名曲を披露してくださいました。

2階の北東と北西の客席からどよめきが起こりました。お着替えを終えた王子が舞台袖に戻ってこられたようです。本日の衣装は・・・・・。

表現不可能です!

色は純白(パンツは銀)。ガウンの裾に薄いブルーの蝶の柄。袖口はスイトピーの花びらのようにひらひらしており、左肩に大きな羽がついています。「白=清楚」というイメージは間違っているのではないかと思ってしまうくらい「超ド派手」です。宝塚の舞台や、紅白歌合戦の衣装対決にも参加できそうな衣装です。

しかも
『座れない!!!』

当初の予定では次の曲は椅子に座って弾くはずだったようですが・・・衣装が邪魔で座れません。
ギターを持つのにも苦労しています。スタッフの方が悪戦苦闘の末、ようやくストラップが肩にかけられました。

今だかつて、このような衣装はみたことがありません!

結局王子は立ったまま、桜井さんと坂崎さんは初心貫徹で座ったままで、3曲続けて演奏されました。

プリンスエンジェルが登場してきました。今日はこのギターがいつもより小さく見えます。
(というか、私の目には大きいプリンスエンジェルが小さいプリンスエンジェルを弾いているように見えました。)
それにしても、この衣装でこのギターを弾きこなせるのは、やっぱり王子だけでしょうね。

“自分を信じて我が道をいこう”という強力なメッセージがこめられたあの曲で客席は再び総立ちです。
この秋のツアーでは本編後半戦の一連の曲の歌詞にどれだけ励まされたかわかりません。
私にとっては(私だけではないと思いますが)アルフィーの歌う曲が聖書であり賛美歌なのです。

武道館用に製作された真っ白いVのNEW Guitarも登場です。シンプルなギターですが、そのシンプルさがとっても新鮮です。本日の衣装にもマッチしております。

本編終盤、ステージの上に大きな火柱が現れました。
(この曲のあとにこうくるとは・・・・・。)
火柱の残像がようやく消えた後、改めて王子の手元をみるとG社のALVIN LEEのシグネイチャーモデルを弾いておられます。赤いボディーにステッカーをたくさん貼り付けたような華やかなギターで、これも最近の王子のお気に入りの一品のようです。

真夏の満月の下でも、真冬の粉雪の下でもオールシーズン、「どんなときだって」ぴったりのSUPER LOVE SONGで本編は終了し、終了と同時に客席からは盛大な「アンコール!」の掛け声が沸きあがっておりました。


メンバーがステージに再登場し、本日も三人の個性を前面に押し出した、笑いが止まらなくなるメンバー紹介から1回目のアンコールがはじまりました。
ステージ中央に置かれた譜面台も金や銀のモールでデコレーションされてクリスマス仕様になっております。

くどいようですが本日はクリスマス・イブ。
やはり、何か『スペシャル』なクリスマスプレゼントを期待してしまいます。p(^−^)q

その期待はすぐに現実のものとなりました。
『THE ALFEE 2005年クリスマススペシャル冬のバラード&クリスマスソングメドレー』、今宵限りの特別メニューです。

「きよしこの夜」の演奏に続き武道館ではおなじみの賛美歌「頌栄539番」。
ステージの後方には青とオレンジと緑の電飾により大きなクリスマスツリーと星が描き出されています。

そして武道館のクリスマスライブで絶対聴きたい、世界中に伝えたい、あの真冬のLOVE SONGのイントロが・・・。毎年、この曲を聴くと色々な意味でドキドキしてしまうのですが、今年はしっとりと歌い上げていただきました。(メドレーなのでフルコーラス聴けなかったのがちょっぴり残念。)

次の曲は「あれ?この曲・・・何だっけ?」と思ってしまうくらいオリジナルとは全く異なるジャズ風のアレンジがほどこされておりました。とても軽快な曲調で、聴いているうちにニューヨークとかアメリカ東部でクリスマスを過ごしているような気分になっておりました。

完成までの熟成期間が長すぎて幻のクリスマスソングとなりかけたあの曲もやっていただきました。最高のクリスマスプレゼントです!

突然、照明に赤いライトが加わりました。
メタル調のジングルベルです。
(ん?これってバラード・・・?でもいいや。この際、何でもあり!)
ハートエンジェルが登場し、怒涛のシングルメドレーが続きます。
銀のテープが華やかに宙を舞い、ステージ両サイドが再び上昇しています。王子と桜井さんが高いところで歌ってます。桜井さんの歌声はミュージシャン魂で体を張った、力強い歌声でした。(高い所が苦手なのに本当に頑張っていただきました。)

『クリスマススペシャル冬のバラード&クリスマスソングメドレー』最後の曲は、クリスマス・イヴにしかきけない、まさにクリスマススペシャルなあの曲です。
いつもなら坂崎さんが歌うこの曲を今日は桜井さんと王子が歌ってます。
THE ALFEEとともに一万人で祝うクリスマス・イヴ。
今年もこうしてここにいられることがこのうえなく幸せに思える瞬間です。
毎年、どんな状況で武道館に来ても、この曲を聴いている間は心の中まで温かくなって笑顔になれるから不思議です。

ジョン・レノンのHAPPY XMAS(WAR IS OVER)が流れ、メンバーがステージを後にします。1回目のアンコールが終了。


“声が空から降ってくる(by王子)”ような強力な「アンコール!」を受けて2回目のアンコールです。
2回目のアンコールでは、『みんなでどれだけ声が出るかだしてみよう!』という王子の提案で、場内みんなで一斉にシャウト!

「☆*※%○▲◇?!」

一万人の皆さんがそれぞれ思い思いの言葉を叫び、ものすごい大音量です。(>o<)
でも大声を出すのって気分爽快ですね♪。
メンバーもおっしゃってましたがホントに今日は『健康に良いライブ』です。
その後、平和なクリスマスという内容でMCが続き、平和をテーマにした優しさあふれるあの曲と、これまたクリスマスにはぴったりの美しく切ない愛の歌を聴かせていただきました。


2回目のアンコールが終り、メンバーが去ったあとも、客席では「アンコール!」の声と手拍子が鳴り止みません。
(お願い!もう一回出てきて・・・。まだまだ一緒にここにいたいよー・・・。)
私も祈るような気持ちで「アンコール」を叫んでおりました。

ステージが明るくなり、3回目のアンコールです。\(^0^)/
あらためてメンバー紹介をしたあと、金色の衣装に身を包んだ王子が「もう一曲!」と叫び、自由への長い道に続く元気いっぱいなあの曲へ。

本日はとっても素敵な演出がありました。
曲の終盤で突然王子が長谷川さんにマイクを向けたのです。
長谷川さんの歌声が武道館に響き渡っております。
なんともいえない粋な計らいです。
会場全体が、その歌声をしっかりと脳裏に焼き付けるかのように聴き入っておりました。

“いつまでもここで俺達は待っているぜ!”

王子のシャウトで2005年の武道館LIVEは幕を閉じたのでした。



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