2007年7月26日、ESP Guitar Craft Academy東京校にて、CYCLEのPanther氏のスペシャルセミナーが行われた!

ESP Guitar Craft Academy(GCA)とはESPのギタークラフトマンの養成学校である。
会場には、GCAの生徒たちが作った独創的なアイディア溢れるギターたちがズラリとならべられている。
司会はおなじみJTMことESPアーティストリレーションの萬成。JTMの紹介でPanther氏が入場し、早速セミナースタート!!

憧れのPanther氏を目の前に当初はかなり緊張気味の生徒たちであったが、JTMの軽快な司会進行により次々に爆笑トークが炸裂!!
普段は寡黙なPanther氏も、生徒たちのために一言一言丁寧に言葉を選びながらお話ししてくださった。
さらになんと、生徒たちが作ったギターを1本1本手に取り、実際にアンプに繋いでプレイしながらインプレッションを語ってくださるというスペシャル企画が!



それではGCAの生徒たちが制作したギターをご紹介しよう!
まず最初の作品は、プリンをイメージして作ったというこのギター(※1)。GCAに入学して初めて制作したエレキギターとのこと。
ボディの塗装がプリンのカラメルっぽいフィニッシュになっており、さらになんとトレモロアームがスプーンとなっている!
Panther氏「ちょっと・・・スプーンが当たってちょっと弾きづらいけど・・・(笑)でも音は普通にイイね!!次はぜひプリンの形をしたギターを作ってください!」

続いてセミホロウボディのTEタイプ(※2)ギターのポイントはfホールが女性の形になっている点。
制作した生徒さん曰く、「女性のポージングにはこだわりました!」とのこと。
Panther氏「ポージングはいいんだけど、若干手の形が変???・・・かな?(笑)でも、まさにTEらしいイイ音だね!」とサウンドもお気に入りのご様子。

続いてジョーぺリーが使用しているモデルをモチーフに制作したという作品。(※3)
ネックのトラ目もゴージャスだが、なんといってもポイントはバーナー加工である。
Panther氏「左用のモデルやね!コントロールとかぜんぶ逆だわ~!」
また、バーナー加工には一家言あるJTMも「ここの焼き方が、、、(笑)」などと、具体的なアドバイスをしていた。

続いてはボコーテーという珍しい木材をバーナー加工して制作したモデル。(※4)一見シンプルな3ハムバッキングだが、特殊ワイアリングによりタップスイッチとシリーズ・パラレルスイッチで多彩なサウンドメイクが可能となっており、Panther氏も「GCAは理科系の人が多いんですねえ」としきりに感心していた。



つづいてVAN HALENが使用していた改造エクスプローラーに触発されて制作したというモデル(※5)で、製作者曰く、
「エディがエクスプローラーのボディを削ったら鳴りが悪くなった!と言ってましたが、その鳴りの悪さまでも忠実に再現してみました!」とのこと。
なお、先日ご来校いただいたルーク篁氏にもご試奏いただいたところ、鳴りの悪さはルーク氏から「お墨付き」をいただいたそうである笑。
そこでPanther氏も早速試奏。

「・・・・・スカスカや!(笑)」

ということで、ルーク氏からは「鳴りが悪い!」、Panther氏からは「スカスカや!」とダブルで「お墨付き」をいただいてしまったという世にも希な1本となった!

さらにこちらは多種多様のミニスイッチが搭載された複雑な回路をもつモデル。(※6)
ミニスイッチで、シリーズ、パラレル、タップ、フェイズなど多彩なサウンドバリエーションを切換可能。
Panther氏もこの多彩なサウンドバリエーションには驚いているご様子だった。

続いての作品は女性の生徒さんで、なんとも女性らしい発想の美しい彫り物ギター(※7)。
蝶をイメージしたということで、Panther氏は「すごく綺麗な色あいですね。この模様もひとつひとつ彫ってありますね!」とたいそう驚きのご様子。
また、「ネックのニギリが左右非対称になっているなど、美しいだけではなくプレイアビリティも考えられた1本!」とのことだ。

続いて、アグレッシヴなボディ形状のVシェイプ(※8)。マホガニーボディに独特のアーチ加工が施されている。
Panther氏の第一印象は「ボディがとても軽い!こういうギターはライブで疲れないですよね。音もすごく僕の好みです!」

Panther氏は生徒たちのギターを1本1本丁寧に弾きこみ、そのギターに合ったフレーズを弾きながら
サウンドの違いを楽しんでらっしゃるご様子だった。

続いて、生徒からの質問コーナーへ。
Q「ギターをはじめたきっかけは?」
A「モテたかったからです(笑)」

Q「ギターについてのこだわりは?」
A「見た目です!!」

Q「どうしてそんなにセクシーなんですか?」
A「・・・・・」

などなど、爆笑トークを誘う質問もあれば、

Q「Pantherさんが思う弾きやすいギターとは?」
A「グリップ形状、バランスなどいろいろありますが、時と場合によっても変わってきます、今一番弾きやすいのは萬成ちゃんが作ってくれたESP SEC-MI Custom-Red Meanie-ですね。」

Q「音作りにおいて、ギターとアンプとどちらと重視しますか」
A「ギターを重視しています」

Q「Pantherさんがギタークラフトマンのこれは無駄じゃないのかな?というポイントを教えてください」
A「萬成ちゃんは見えないザグリにも塗料を塗ってくれるんですが、あれはいらないんじゃないかなあ・・・(笑)」
というところでJTMが、「あれは音のためというよりも、見た目を美しく仕上げるためです!見えないお洒落で女性の下着的な!」と解説を入れる一幕も。

などなど、プロのクラフトマンを目指す生徒たちならではの真剣な質問も飛び交う交流の場となった。


またESPの先輩クラフトマンとしてJTMへも様々な質問が寄せられた。
Q「ギタークラフトマン、ギターテクニシャンとして常に心がけていることは?」
A「常にミュージシャンの立場で考えるようにしています。アーティストさんの大切なギターを例えば一週間かけてお預かりするのではなく、なるべくその日のうちに全ての作業を終えるように心がけています。もし僕がリペアしてもらう立場だったら絶対そうして欲しいですからね。」

Q「プロに一番要求される調整のポイントは?」
A「細かい部分はいろいろありますが、一番のポイントはやはり弦高調整ですね。コンマ何ミリレベルの話になってきます。フレットの種類や高さによっても変わってきますし、奥が深いですよ。」

Q「ESP Panterモデル PV=Vの制作秘話を教えてください」
A「Panther氏の全身写真とギターの絵をコンピュータ上で合成して、身長にあわせてボディラインを検討したりもました。」

Q「ギターテクニシャンとしての必殺技は?」
A「弦の張り替えのスピードです。ツアー中などは合計15本位を30分程度で交換していました。(笑)」

などなど、普段なかなか聞くことが出来ない貴重なトークが次々に繰り広げられた。


そして本日、生徒たちへのスペシャルプレゼントとして、Panther氏が特別にCYCLEのインスト曲を一曲演奏してくれることに!使用するギターはJTM制作のESP SEC-MI Custom-Red Meanie-。
イントロのフィードバックから鳥肌モノのエキゾチックかつドラマチックなナンバーだ。
「Sexy Finger」と呼ばれる美しいフィンガリングから紡ぎ出される美麗なメロディに、生徒たちもメロメロだ!!!
プロギタリストのプレイをこの至近距離で見るということは、どんな教科書よりも勉強になったに違いない。

最後にPanther氏より、生徒たちへメッセージが。
「僕も皆さんもギターが好きということは共通ですよね。でも、お互い同じ楽器が好きなわけなんですが、プレイヤーとクラフトマンでは楽器の見方って全然違うと思うんです。萬成ちゃんとギターの話をすると、僕自身いつも新しい発見があったりするんですよ。
ですので、ぜひ皆さんが作ったギターをいろんな人に弾いてもらって、率直な意見に耳を傾けてみてほしいです。
新しい発見がたくさんあると思いますよ!これからも頑張ってください!!」

またJTMからも後輩達へエールが贈られた。
「とにかく頑張ってとしか言えないのですが、、、いつか皆さんと同じ現場で働けることを楽しみにしています!」

ギタークラフトマンにとって、プロミュージシャンの楽器をてがけることは大きな夢の一つである。
本日参加してくれた生徒たちの心の中に、必ずや何かが残ったに違いない。
熱いギタートークが繰り広げられたスペシャルセミナーであった。

ギタークラフトアカデミーでは随時体験入学・学校説明会を開催しているので、ギタークラフトに興味がある方はぜひ一度体験してみていただきたい。

取材・文/ESP

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