
9週間連続でお届けしてきた今回のインタビューも、ついにラストでございます!
トラックダウンの合間を縫って合計2時間以上にも渡って語っていただいた今回のスペシャル・インタビュー。
回を追うごとに、京本氏と私の会話も徐々になごやかな雰囲気になってきたのがおわかりいただけるのではないでしょうか?
本当に時間が経つのがあっという間なくらい、とても充実したインタビューでありました。
さていよいよ最後に、私がずっと気になっていた質問を、思い切って京本氏に聞いてみることにいたします!
ESP:実は僕、こないだトラックダウンを朝までご一緒させていただいたんですけど、夜中の3時4時とか、スタッフもだんだん眠くなってくる時間帯があるじゃないですか。
そのときに京本さんがものすっごい面白い爆笑トークをしてくださって、「こないだの撮影で面白いことがあってね〜」とか「シンゴちゃんがね〜♪」とか、もう笑いすぎておなかが痛くなっちゃうような、スタッフみんな眠いどころか一同大爆笑になったときがあったじゃないですか。
で、みんなでテンションを一気に上げて作業再開!みたいな。
僕はてっきり、徹夜続きでみんなもっとピリピリしたような雰囲気なのかと思っていたんです。
それが意外や意外、ほんとにスタッフ全員でワイワイ楽しくやってる現場なんでびっくりしたんですよ。
さらにびっくりしたのが、京本さんご自身が率先して現場を盛り上げていることです。
だって、どう考えたって、一番お疲れなのは京本さんじゃないですか!!
そのご本人が率先してみんなを盛り上げてる、っていうのにすごくびっくりしました。
京本政樹:うん。あれはもう習性ですね。
やっぱりね。
現場の空気感ってのがね、出るんですよ。作品にね。
ドラマの世界もそうなんですよ。
だから、去年から引き続いてずっと同じチームでやってますけど、
みんな僕の音楽ほんとにわかってくれてるスタッフなわけじゃないですか。
そんな中で、和気アイアイとね♪
だって、普通イヤですよね???
毎日朝までやってるの!!笑。
それを、理解してもらった上で、やってもらってるっていうのが、やっぱり嬉しいですよね(微笑)
いつもお世話になってるエンジニアの石井さんもね、
もうトラックダウンを終えて、普通だったらその後マスタリングっていう作業をしてCDになっちゃうわけなんですけど、
僕はその直前のとこでストップかけちゃうわけですから笑。
「すいませんが、ちょっとやり直したいんです」とか言い出しちゃうわけですよ笑。
普通イヤでしょ???笑。
でも、それをね、
「京本さんがそこまで言うんだったらやりましょう!」って言って、やってくださってるんです。
もうこれは仲間だから、チームだから、こんな無理を聞いてくださってるんだろうなって思うんです。
もう、僕にとっては、石井さんはずーっと付き合っていくメンバーですよね(微笑)
もちろん大谷さんもそうです。アレンジャーですけども、僕のプロデューサーとして、山本はるきちさんのことも理解していただいて。
で、山本さんは山本さんで、大谷さんがいらっしゃるけども自分の持ち分は持ち分として、良い意味でぶつかりあってくださっているという。
そういうのが、いい感じで今回のアルバムに出てるんじゃないかと思います。
今回のアルバム、ホントに面白いと思いますよ。
・・・ホントに聞いててバラバラなところが笑。
よくアルバムとかって、一曲目二曲目聞いてて、三曲目飛ばそう、とかってよくあると思うんです。
でも、それを飛ばさせないぞ!みたいな。それを狙っている自分もいるんですよね笑。
だって、13曲入りですからね笑。
是非、たくさんの皆様にアルバムを聞いてみていただきたいですね(微笑)
再三申し上げてきたが、今回のインタビューは連日夕方3時から朝9時までという過酷なトラックダウン現場にて、作業の合間を縫って行われたのである。そんな過酷なスケジュールにもかかわらず、意外も意外、和気アイアイとスタッフ全員で盛り上がっているトラックダウンの現場風景に、正直びっくりしてしまったのである。
てっきりもっとピリピリしたムードなのだと勝手に想像していたのだ。
しかし、監督はあくまでも京本氏。ビシッとシメるところはシメる。
「イントロのアコギを5デシベル上げてください」
「ボーカルのエコーをもうすこし上げてみてください」
などなど、的確な指示をバシバシ出していく。
そしてそれに迅速に応えるスタッフ。
複数のドラマ撮影と並行して連日徹夜の超ハードスケジュールの京本氏を気遣って、
スタッフが特製・簡易ベッド(あったか毛布付き)を用意した。
「わ〜!ありがとう!」と感激してくれた京本氏であるが、
そこに腰掛けることはあっても、最後まで、
京本氏がそこで仮眠をとる姿を見ることはついになかった。
これがチーム京本なのだ!!
午前3時のスタッフにとっても眠くなってくる時間帯には、率先して超爆笑トークで場を盛り上げる京本氏。
場の空気を自ら率先して盛り上げていく。
スタッフの士気が一気に高まる。
そして朝までみんなでそのテンションで駆け抜ける。
「あの京本氏の爆笑トークは、きっと計算されているに違いない!」と思ったので思い切って聞いてみたところ、
もはや計算などではなく、百戦錬磨の数々の現場をくぐり抜けてきた京本氏にとっては、いたってあたりまえのことだったようだ。
ドラマの撮影現場でも、きっと徹夜作業が続くという意味では同じであろう。
きっと京本氏は同じように現場の空気を読んで、さっとその空気を一瞬で変えて共演者やスタッフたちを鼓舞しているのではないだろうか。
その光景が、容易に想像がついた。
そして、今、アルバム「僕が愛を伝えてゆく」、ついに13曲が完成した。
はっきし言わせてもらうが、
どの曲も捨てなし!名曲揃いである!
しかも・・・御本人がおっしゃるとおりに、、、見事なまでにバラバラである!!笑。
しかし、永年のファンの皆様にとっては、もはや涙なくして聞くことは不可能な、
まさにファンの皆様のご期待通り、いやそれ以上の大作アルバムであると断言できる!!
と同時に、「牙狼-GARO-」のドラマ主題歌を聴いて京本氏の音楽に興味を持ち、
初めて「アーティスト=京本政樹」に触れるという若い世代の方にとっては、
「これが京本政樹だ!」といえる、これ以上ない「最高の入門編」ともなるであろう。
京本政樹、入魂のNEW ALBUM「僕が愛を伝えてゆく」を、
ぜひたくさんの皆さんに聞いていただきたい。
そして全身で受け止めてみてほしい!!
11月23日を、震えて待つがいい!!
そして思い切り泣くがいい!!