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一番最初に「シーラー」と呼ばれるヤニ止めを吹き付けます。これは木材から出るヤニを止める役割と、次に乗せる塗料との密着を良くする役割があります。 |
一日乾燥させた後、次に色を乗せる為の下地を作ります。「サンディング」と呼ばれる工程で、間隔を空けて何回も吹き付けられます。ラッカーの場合は一度に乗せられる塗膜が薄いので特に大変な作業になります。 |
ある程度の塗膜の厚さになったら一度サンドペーパーで研磨し、平らを出します。この時点で導管などが埋まり、綺麗な平面が出ていればサンディングは終わりです。しかし、まだ埋まっていない個所があれば、再度サンディング作業に戻ります。 |
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いよいよ着色作業に入ります。今回はレモン・ドロップと言うカラーです。基本色はイエローですが、イエローのみですと明瞭さに欠けるので、エッジ部分を同系のやや濃いカラーで吹き、引き締めています。ボディバックは赤茶系で落ち着いた雰囲気に仕上げました。 |
最近良く見られる「ナチュラルバインディング」を。これでボディサイドにあたかもバインディングが巻いてあるかのように見えます。実際はその部分だけ着色せず、元の材色のままなのです。トップ部分はエッジから約1〜2ミリをスクレイパーで削り取ります。 |
最後にクリアーを吹き付けます。これは着色層の保護と言う役割があります。この作業もサンディング同様、何回も吹き付けていくのです。そして吹きつけ作業が終了した後は乾燥に移ります。 |
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ヘッド部もボディと同色に塗られました。ブランドロゴも入れられてます。 |
ある程度の乾燥後に「水研」と言う作業に入ります。トップのクリアー層はスプレーガンで吹いたままだとデコボコしているので、これを無くし、平坦な塗装面を得る為に行います。ラッカーは非常に薄い塗膜ですので、剥がしやすく、細心の注意が必要です。 |
水研作業後、艶が無くなった塗装面に輝きを戻す為、「バフ」をかけます。高速回転する布に微粒子の研磨剤をつけて磨いていきます。これで鏡面のような素晴らしい光沢が生まれるのです。 |