『Wats is Edwards?』
1975年に世界でもあまり類をみない、本格的なオーダーメイド・ギターメーカーとして誕生した"ESP"。
当時、ミュージシャンの要望に応えて、アフターケアもリペアも改造もという願いを叶えるギターメーカーは国内になかったのです。
そのため、一気にミュージシャン達の信頼が集まりました。
創立3年目から一貫して出品しつづけてきたアメリカ・シカゴでのNAMM SHOWでの評判がきっかけで、世界的な評価が跳ね上がりました。
そのような噂が有名ミュージシャンの間を駆け巡り、やがて世界中のアーティスト達からESPのギターを求める注文が殺到しはじめたのです。
EdwardsとはそんなESPが自社製造・流通のメリットを最大限に生かし、コストパフォーマンスとハイクオリティを実現したモデルです。
トラディショナルから最新鋭のものまで、プレイヤーのニーズに合わせた幅広いラインナップを揃えています。
『木材』
楽器の基礎であり要である木材。近年では条約などで流通が困難になり、代替え材やボディ材を何枚か張り合わせた3Pや4P等も多い中、Edwardsでは自社で管理されているアルダーやアッシュ、ローズウッド、メイプルなどをセレクトして製作しています。
誰しもが憧れる、よりクオリティが高い楽器。
『より良い楽器を手に入れてほしい。』という思いで、この価格帯でもグレードの高い材を惜しみなく使用しているのです。
『パーツ』
この価格帯の楽器となると使用できるパーツも限られてきます。
大量生産の安価なパーツを搭載している楽器も少なくありません。
しかし、ハイクオリティを求め続けているEdwardsではパーツにもこだわっています。
今回ご紹介するE-ST、E-TEシリーズやE-PB、E-JBシリーズにはGOTOH製のペグが使用されています。
多くの楽器メーカーにも採用され、プロのミュージシャンからの信頼も厚いペグです。
非常に精度と安定性が高く、長年使用しても壊れにくい国産のパーツです。
コストはかかりますが、楽器としてのクオリティ確保の為にはベストなチョイスです。
ピックアップにはSeymour Duncanや国産のピックアップを搭載しています。
SeymourDuncanは世界的に有名なアーティストも使用し、ESPを始め世界中のギターメーカーが採用しているピックアップです。
ここまでの木材やパーツの選定を見てもその妥協の無さがうかがえると思います。
『木工加工の精度』
Edwardsの楽器が支持されているのはパーツや材がいいからという理由だけではありません。
木工加工の精度の高さです。
ボルトオンネックの要であるジョイント部。
量産機種ともなると大量にネックとボディを作り、それをのちに組み合わせる為ボディ側のジョイント部を少し大きめに削ってあります。
その為組み込むと少し隙間が生まれます。
Edwardsの驚くところはそのジョイント部がまるで高級な桐箪笥の様にピッチリと合うように製作されているのです。
それはネックとボディの音の伝わり方。
いわゆる振動効率につながってくる重要な部分です。
それほどまでに木工加工の高い精度が、このEdwardsにもつぎ込まれています。
『プレイアビリティの追求』
通常のストラトキャスターやジャズベースと少しだけ違う部分があります。それは指板R(指板の丸み)です。
昔ながらのヴィンテージスタイルの楽器は指板Rが170Rときつめ(丸く)になっています。
握りこみやすいというメリットはあるのですが、チョーキング時には音切れがしやすくなっています。
Edwardsではそれを改善するため指板Rを240Rに設定しています。
これであれば握りこみやすさも残しつつ、弦高を低く設定してもチョーキング時に音切れが無くプレイ可能です。
更に、スムーズなフィンガリングのために手間を惜しむことなく手作業で行っているのがフレットサイドの処理です。
丁寧に一本一本ヤスリで丸く仕上げることによって引っかからず、ストレスなく演奏できます。
この作業は一見小さな工程に思われがちですがこの作業を行うか行わないかでプレイのしやすさが大きく変わってきます。
『E-PB-95のデュアルモードスイッチ』
EdwardsのE-PB-95に搭載されているデュアルモードスイッチは、ピックアップの接続方法を変化させる物です。
PBタイプのピックアップはスプリットタイプのため、 2つで1個のピックアップとして機能しています。
通常はシリーズ接続(直列接続)ですが、デュアルモードスイッチでパラレル接続(並列接続)を可能にします。
パワレル接続では高音域が強調され、スラップ奏法等において重要なサウンドが簡単に作り出せます。
パラレル接続においてもハムキャンセル効果は働くのでハムノイズの問題はありません。
言葉にすると少し複雑そうですが、シンプルなプレベルックスながらいろんなサウンドが出せる!ということです。