「斬新」と言う名の、スパイス。

ブラスト・カルトの名の下に、クリエイターが加盟するユニオンのような集団としてやっていきたい。

「万人受けするものは目指していない。一部のクールな人々にクールなものを提供できればそれでいいんだ。

一部のイカした人が自然と集まってくるものを作りたい。クールな奴というのは、自分達で何かを調べて、掘り下げていくものだろ?

そういう奴はいつの時代も存在するんだ。ミュージシャンが我々の楽器を持ち、新しいサウンドを作り上げる手助けが出来たら最高だ。

自分達だけの”音楽的な声”を持ってもらえたら素敵だと思うんだよね。」

 

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Jason Burns ジェイソン・バーンズ

『Wats is BLAST CULT』
Jason Burns ジェイソン・バーンズ
ジェイソンは16歳の時にロカビリーに目覚め、高校の倉庫に放置されていたウッド・ベースを放課後に弾きまくる毎日を過ごしていた。
その魅力は抗いがたいもので、ベースをこっそり盗み出してしまったほどだという。
やがて、プレイヤーとしての人生に興味を持ちベーシストとして活動するようになる。
その一方で、モノ作りがとにかく好きだったジェイソンは、車やバイクの改造パーツ、家具など作れそうなものは何でも自作していた。
独学でウッド・ベースの作り方を研究し、ピエゾ・システムなどのエレクトロニクスも学んだ。
1998年にKing Doublebassを立ち上げオリジナルモデルを発表すると、ボディに乗っかっても壊れない強靭な作り、ラウドにならしても成立するピエゾピックアップなどが大いに評判を得る。
しかし2010年頃、彼にとってとてもつらい出来事があり借金も抱え、借金の返済に追われる日々が続いた。が、友人たちの援助もあり翌年2011年に新たなブランド名を冠して彼は見事に復活。それこそが”BLAST CULT”である。
ブランド名に関してジェイソンは、”ふと、僕の周りにはたくさんのクールな友達が集まり、応援してくれると気づいた。損得を気にしない熱いクリエイターばかりだ。小さいながらも僕の周囲にカルト的な集団があると気づき、「カルト」という言葉を思いついた”と語っている。
ジェイソンの身近にあったアンダーグラウンドでクールな文化をさらに進化/深化させる”カルト”なブランド。
ニッチではあるが、固定概念にとらわれない貪欲なミュージシャンの代名詞となるべきブランド。
彼はそこを目標にし、これまでよりもっと独創的で高品質なギター・ベースを作りつづけている。
『まずは木材調達』

ジェイソンが製作する楽器にはオーク材やパイン材、ルイジアナ・サイプレス(ヒノキ)などが使用されている。これに対してジェイソンは

木材はたくさんの種類があるにもかかわらず、楽器に使われるのはごく一部。どうしてお隣さんと同じ材を使用する必要があるのだろう?どの木材にも固有のトーンが存在しているのだからそれで実験すればいいのに。アメリカではオークは一般的な木材で、あまりにもポピュラーすぎるからかギターに用いようとする人が少ない。けど僕は純粋に、メイプルとほぼ同じような重量感があるし、サスティンもあるからオークが好きなんだ。

と語っている。

ジェイソン自身で木材店に赴き、その木材の”におい”をかいだり”触ったり”して材をセレクトしている。木材店も、いわゆる楽器用木材専門のお店ではなく、主に家具職人がよく来るお店だ。楽器専門の店を選ばないところは”とらわれ”が一切ないジェイソンならではだろう。

『もう一人のメインスタッフ
 ”MARTIN NICHOLLS”』
ブラストカルトのエレクトロニクスはイギリス人のマーティンが担っている。
特殊な経歴を持つ彼はさしずめマッド・サイエンティストだ。取り寄せたピックアップの配線を分解しわざわざ交換したり、ベース用のピエゾピックアップに使う金属のチップに50年代のカミソリが最適だと発見し、同じ材質の物をわざわざ用意して使用したり....と、細部にわたり拘りまくっている。
技術も折り紙付きで、4歳からやっているというハンダ付け作業は見事だ。彼の存在がブラストカルトのクオリティに大きくかかわっている。
『木工加工』
さて、これから先ほど選定した材を加工していくのだが、ここでもジェイソンのこだわりと技術力を堪能できるだろう。
まずは元となる材を切り分けていく。
切り分けた後にカット面を整え接着するのだが、ジェイソンはわざと大きい節や木材が欠けている所を貼り合わせたりもする。
それを見ると我々も思わずテンションが上がってしまうのだが、虫食いだらけの木材をぴっちりと張り合わせられるジェイソンは流石だ。
『ボディ加工』
先程張り合わせた木材を今度はカットしていく。
まずは貼り合わせた際にはみ出たボンドを丁寧に除去していく。
次はボディの外周に沿って外周線をかいていく。
線をかき終えたら次はいよいよカットしていく。
『ネック加工』
CNCルーターでボディ、ネック、指板を成型する。
自作のテンプレートに材を置き、バキュームで固定。
その後PC上でプログラミングされたデータを基に、機械操作で精密な加工が施される。
ちなみに、プログラミングもジェイソンが行っている。
CNCによる加工が終わると次はサンディング。
ネック、ボディ、指板の表面を滑らかにしていく。
興味深いのは指板面のサンディング方法だ。
他メーカーは指板を固定しヤスリを動かしていく場合が多いのだが、ジェイソンは丸みの付いた板の上にヤスリを固定し、指板の方を動かしてサンディングするのだ。
この辺りも固定概念の無いジェイソンらしい。
次はフレット打ち。
溝が入った指板にフレットを仮止めし、プレス機でまず固定するのだが、その前段階に行う重要な作業がある。
指板に定規を当てて”わずかに順反り”している事を確認するのだ。
これはフレットを打つと指板の木材が圧迫され、ふくらんでどうしても逆反り気味になってしまう。
そのため、フレットを打つ前は少し順反りにさせるという。
この時のジェイソンの表情は真剣そのものである。
フレット打ちが終わったら、指板とフレットの間に接着剤を付ける。
ネックをうつぶせにさせ、はみ出たフレットの裏溝に瞬間接着剤を流し込んでいく。
接着剤は水よりも粘度が低い物を使用している。
この後にはみ出たフレットをカットし、指板サイドをヤスリで整える。
そして、ネックの反り具合を調整した後、黒いマジックをフレット全体に塗ってからすり合わせを行う。
この時も塗ったマジックが均一に削れるように細心の注意を払っている。
ちなみに、フレットすり合わせの際日本の工房などでは指板が傷つかないようにマスキングテープで保護したりするが、ジェイソンはそれをやらない。
これがアメリカンスタイル。
『塗装』
ブラストカルトのアメリカンなカラーセンスが発揮される塗装。
工房においてある塗料やフレークの種類も日本では考えられないほど充実している。
そんなド派手な塗装とは対照的に、古い家具の様なシックなカラーリングも得意。
また、工房には塗装専用の部屋が設けられている。
ちなみに、写真のHollow Vはアンスラックスのスコット・イアンの為に製作しているモデルである。
『セットアップ』
マーティン担当の電装系パーツ取り付けが終わると、ペグやブリッジを付け、最後にセットアップを行う。
ここでよりスムーズなフレットにすべく、再びフレットを微調整する。
この後に弦を張り、弦高などを調整する。
ジェイソンは
”一般的なセットアップとして、弦高はハイすぎずローすぎず、ユーザーがわずかなトラスロッドの調整で好みの音に出来るようにするね。どの楽器でも、製作上一番大事な工程はセットアップだ。どんなガラクタの楽器でもセットアップさえしっかりしていれば、そこそこいい楽器に仕上がる。”
と語っている。
『サウンドチェック』
セットアップが完了したら遂にサウンドチェック。
ポットの効きや配線に問題が無いかはもちろんのこと、”木材の音がピックアップを通して聞こえているか”を確認するそう。
ある程度チェックを終えたらプレイヤーの友人に来て弾いてもらうそうだ。
彼曰く”自分は良いギター弾きじゃないから、他者に意見を聞きたい。彼らの表情を見る事が、一番手っ取り早くギターの出来を確認できるんだ。”とのこと。
なんと今、当店でブラストカルトの楽器を試奏して頂いた方に『BLAST CULTステッカー』を。
ご購入いただいた方には『BLAST CULTティーシャツ』をプレゼント!
※数量に限りがございますので無くなり次第終了とさせていただきます。
いかがだっただろうか。
まだまだお見せできていない写真やこだわりが満載の”BLAST CULT”
万人に好かれることには興味が無いという生き様。
それを形にしているまさに生き様が刻まれたギターたち。
これは是非、皆様に実際に弾いて体感してもらいたい。
私達はこれからも”Jason Burns”の世界観に惹かれ続けるだろう...
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ESPギターワークショップ(東京・御茶ノ水)

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