チーム全員が「音楽」に対して熱狂的
ベアナックルピックアップ社の製作チーム全員が、音楽に対してかなりの情熱を持っている。
その情熱の程は、ピックアップの製作工程を見るだけで誰もが納得するだろう。
製作工程を全て機械任せにして簡略化したりせず、作業1工程ごとに人間の目で厳しくチェックしている。
完成したピックアップは実際にスタジオでサウンドチェックを行い
出荷した製品によって誤差が無いよう、厳しいテストを通過したものだけが出荷されている。
音楽に対する熱狂的な情熱と、プレイヤーを愛する気持ちが織りなす芸術品
それこそがBare Knuckle Pickupsなのだ。
『Wats is Bare Knuckle Pickups』
設立者、ティムミルズはブリティッシュブルースロックアーティストの、エルキーブルックスと共に長年プレイヤーとして演奏をしてきた。
ある時、もっと幅広くあらゆるジャンルに対応できるピックアップが必要ではないかと思い立ち
Bare Knuckle Pickupsは2003年、ティムミルズによってイギリス南西部を拠点にし設立された。
主にエレクトリックギターピックアップを専門としているブランドだ。
同社で製作しているすべてのピックアップは、ピックアップワインダーの専任チームにより、同社内で完全に手作業で巻かれている。
その長年培ってきたスキルと音楽に妥協のない価値観によって、近年ではあらゆるアーティストやギターブランドが搭載している。
設立後すぐにティムは自身の経験を生かした素晴らしいトーン、もはや今となってはそれを見た誰もが同社の製品であるとわかるピックアップのデザインを確立し、手巻きピックアップの素晴らしさを世に知らしめた。
『ベアナックルボクサーの歴史』
ベアナックルのロゴと共に使用され、シンボル的象徴となっているボクサーの画像は、非常にインパクトがあり印象に残っている方も多いだろう。
最初にこの画像を見つけたとき、ボクシングタイツとワックスをかけたなめらかな髪。素晴らしい口髭に目が留まったのだが、タイトルや詳細が無く謎であった。
当初は、当時3度の世界チャンピオンに輝いたボブフィッツシモンズと、米国のヘビー級チャンピオンのジョンLサリバン、コーニッシュマンの名前が提示されたが、実際にはボブ・フィッツシモンズのマネージャーであり、裸のナックルファイターと言われたジミー・キャロルであった。
『COMPONENTS』
同社では、他のどの製品よりも優れており、求めている最高のサウンドが得られるという理由で、大部分の部品の製造にヴィンテージと同様の素材を使用している。
これは特注やカスタムオプション、モデルに関係なく標準的に使用されている。
その為、同社の製品は高い品質をプレイヤーに認められており、業界最高峰のブランドと呼ばれている。
ベアナックルピックアップに使用されているピックアップベースプレートは、21AWGソリッドニッケルシルバー、49.4mmのポールピース間隔を採用している。
これは、オリジナルのPAFハムバッカーベースプレートと同じであり、それを忠実に再現している。
スラグとポールスクリューはどちらも腐食を防ぐためメッキ加工されており、更には熱処理された鋼を使用しているため、強度を高め弦振動に対してより多くの磁気を伝導可能な構造となっている。
ハムバッカーボビンは、50年代のPAF仕様のセルロイドぶちレートから作られており、細部にわたって本物のヴィンテージの風合いと仕上げが施されている。
ハムバッカーカバーには、オリジナルを再現するためドイツニッケルシルバーを採用している。
6弦用だけでなく、7弦ハムバッカーカバーなども製作している。
同様に、銅または亜鉛メッキの鋼製てれ接地プレート、テレキャスターネック用ピックアップカバー、ストラトキャスターピックアップカバーなどの全てにおいてオリジナルに忠実に製作しており、これらはすべて自社のエンジニアが独自の工具を用いて製作している。
WINDING』
各ピックアップのコイルには、機種ごとにゲージが異なるエナメル銅線を使い分けている。
大部分のピックアップには、ピックアップ巻線の初期のころに使用されていた従来のプレーンエナメルワイヤー、シングルコイルの場合はヘビーフォームバーで巻かれているが、現代で使用されているポリエステルワイヤー、ポリソルワイヤーも使用している。
この散布巻きは手社業で行っているからこそ実現でき、製造チームの高度なスキルがうかがえる。
手作業という工程は大変時間がかかるが、従来の機械による巻線や大量生産と比べて多くの利点がある。
ワイヤーが層ごとにターンオンしないよう意図的に分散させ、ワイヤーのターン間に存在する分布量が減少する。これにより静電容量が減少し、ハイエンドの明瞭さが向上。共振ピークが増加し、周波数応答が大幅に拡張された。
『POTTING』
ベアナックルピックアップでは、埋め込みコイルと非埋め込みコイルを使用している。
ワックスに浸していない個体は非常にダイナミックでピッキングタッチの反応が良く、エッジが明るい為低ゲインの演奏に適している。
溶解パラフィンワックスと蜜蝋に所定の時間浸された個体は、フィードバックの除去に優れており、ハイゲインの演奏スタイルにも適している。
完成したほぼすべてのピックアップコイルは、パラフィン蜜蝋混合物に入れられコイル内の不要な空気を取り除く。これにより、巻線を固めフィードバックを防ぐ効果もある。
同社のすべてのハイゲインモデルまたは金属カバーを使用しているモデルは全て、フィードバックを防ぐため2回ワックスポットしている。
『TESTING』
ピックアップを手作業にて巻き上げ、組み立てることにより品質管理に細心の注意を払うことが出来る。
製造プロセス全体で常にDC抵抗の読み取りを行い、起こりえる「ショート」やコイル巻線の「破損」を防ぎ、ピックアップのパフォーマンスを常に保てるよう厳しく管理している。
最終段階でフィードバック、位相、トーンのテストが行われる。目視による検査と、特別にテスト用としてつくられたギターで様々なアンプセッティングによる音出し確認を行う。
細かなテストを行っているからこそ、製品のクオリティが高く、長年使用してもへこたれないピックアップのが完成するのだ。

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ESPギターワークショップ(東京・御茶ノ水)

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