Update : 2018年6月13日 リペア
ヘッドシェイプの変更 その2
前回までに半ば強引ながらも、コンコルドヘッドをSTスタイルの形にもって行きました
元々バインディングが巻いてあったので違和感が出ないように、新しく巻き直します
このバインディングを巻くと言う作業、案外難易度が高いのですが、お客様には中々伝わりにくいところです
その後は塗装に入り、元通りに組み込みます
なかなかの大改造の割に大改造感の無い仕上がりとなりました
つまり大成功と言うわけです現オーナー様の手を離れて世に出回っても、おそらくヘッドの形を変えたとは気付かれないでしょう
機械で外周に段差を入れます ヘッドの根元には元の段差が残っているので、その幅と深さに準じて掘らないといけません
この段差に嵌めるように接着していきます
薄いプラスチック素材を熱を加えて曲げながら接着 色々な都合で、プラモデルのように素材を有機溶剤で溶かしながら接着します なかなかコツが必要です 弊社本工場の職人さんと違い、たまにしかやらないので、冷や汗ものです
溶着部分の溶剤が飛ぶまでテープで固定します このテーピングがキモであったりもするので、テープがしっかり貼れるように、ロッドアジャストポートはまだ空けていません
乾燥後はみ出たバインディング材を削り揃えて一安心 アジャストポートも空けました
その他、経年劣化で指板のバインディングが縮み短くなってしまっているので足しておきます
コレもバインディングのかけらを溶着
全体的に仕上げていきます
やっと下塗りに入りました
着色
バインディングに乗った着色を削り取ります 約1.5mmと細いし曲線なので、マスキングするのは難しいのです
ロゴを貼ってトップコート
少し分かりにくいですが、メイプルの木の色が揃ってないので…
薄い着色で揃えます
組み込み
裏から見てもキレイに仕上がりました クラフトマンやリペアマンなら、なぜ裏に板が貼ってあるのか気になって、サイドの剥ぎ目を見ればヘッドシェイプ変更に気がつくかもしれません
まあまあ良いんじゃないですかね
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-2-25
■営業時間 (平日)11:00~19:55 (土日祭)10:00~18:55 TEL 03-3292-3431 FAX 03-3292-3435
■アクセス 御茶ノ水駅 徒歩2分 メトロ 千代田線 新御茶ノ水駅 徒歩4分 メトロ 丸の内線 御茶ノ水駅 徒歩4分
Map
お問い合わせフォーム
X