当店でオーダー頂いたお客様にスタッフが突撃インタビューする「オーダーメイド談義」のコーナー!今回のゲストは(たけ)さんです!オーダーメイドでしか実現不可能であろう個性的なオーダーギターを2本お持ち頂きました。早速行ってみましょう!
スタッフ(以下S)「今日はこれからオーダー頂きました2本のギターに関してお話をお伺いさせて頂きますので宜しくお願いします。」
(たけ)さん(以下(T))「宜しくお願いします。」
S「かなりインパクトのある個性的なオーダーギター2本をお持ち頂きましたが、1本目にオーダー頂いたのは黒色のギターの方ですよね?」
(T)「そうですね。」
S「ではまずこちらをオーダーされたきっかけをお伺いできますか?」
(T)「ギターを弾くのが好きなので、自分の演奏レベルが上がるにつれ当然良い物が欲しくなってきますよね。市販品で高額なギターを手にしたりしてみたのですがどうもイマイチしっくり来ない。元々奇抜なものに惹かれていましたので、海外メーカーのギターなんかだと比較的奇抜なものはあったんですが自分が求めているものとは違う。そんな時に知人の紹介でこちらのお店を紹介され、お話を聞いたのがきっかけですね。」
S「何と言ってもこのインパクトある形が特徴だと思うのですが、この形はどの様にして生まれたのでしょうか?」
(T)「自分が中学生くらいの頃でしょうか。うろ覚えなんですが、すごく形にインパクトが有るギターを見た記憶があって。その記憶を基に自分はメタル系の音楽が好きなので、その重いバッキングに合いそうなインパクトある形はなんだろうと考えました。ベースとなった形は無くて、手書きでデザインしていきました。それを実寸大の図面に落とし込み、図面を制作するESPの方にバランスを微調整してもらい、最終的にこの形になりました。」
S「スペックでの拘りポイントはどんな感じでしょうか?」
(T)「材や使用するパーツ等は重厚なフレーズに合う様、スタッフさんからプロの意見を伺い相談して決めていった感じです。材やパーツ等に関する細かい知識はほとんどなかったですからね。それと、ダウンチューニング時にもある程度のテンション感が欲しかったので、スケールは666㎜のエクストラロングを採用し、Dチューナーをつけてもらいました。」
S「12F辺りのインレイも印象的ですが、これに関してコンセプト等はおありでしたでしょうか?」
(T)「これに関しては「申」という字の梵字をアレンジしたものです。自分が申年なので(笑)」
S「なるほど(笑)。では次に2本目にオーダー頂きました赤色のオーダーギターに関してお伺いさせて頂きます。こちらをオーダーされた経緯をお伺いできますか?」
(T)「2本目に関しては、1本目が完成する少し前から違うコンセプトでオリジナルを作ろうという考えが有り動き出しました。」
S「そのコンセプトをお伺いできますか?」
(T)「1本目が重たい闇(陰)的なイメージがテーマで音的にも重厚感のある音を目指したのですが、2本目は対照的に明るく光(陽)的なイメージをテーマとしました。善と悪みたいな感じですかね。デザインに関してもなるべく直線ではなく曲線が映える様なデザインにしてみました。使用に関しては明るい音と言ったイメージがあったのでその点と、後はレンジが広い音も目指していましたのでそれをスタッフさんに伝えてお任せしました。」
S「こちらはインレイが指板全体に入っていますがこれはどのようなコンセプトなのでしょうか?」
(T)「指板インレイは鳳凰が龍を追っている様な感じをイメージしてデザインしました。」
S「2本ともかなりの力作ですが実際に完成した時の感想をお伺いできますか?」
(T)「マジか!と(笑)。頭の中に有ったものが実際に形になって来るとやはり感動しますね。とうとう出来たなと感慨深い物がありました。音楽って視覚ではなく耳に訴えかけるものかと思いますが、実際LIVEなんかでは視覚に訴えかけるインパクトも重要なわけで。その点ではエンターテイメントとして、とても映えるものが出来たなと。オリジナリティでは群を抜いていると思います。」
S「そうですね。オーダーでなければ実現不可能なギターですよね。」
(T)「そう思います。」
S「それでは最後に今オーダーをお考えの方にアドバイス等がありましたらお願いします。」
(T)「自分が求めているものが市販品に無く、満足感が得られない人にオーダーは非常に有効だと思います。とても高いレベルで自分が求めていたものを現物に出来るので悩んでいる人は思い切ってオーダーしてみても良いのではないでしょうか。とても価値のある満足感が得られると思います。ちなみに今日持ってきた2本のギターには、各コンセプトからそれぞれ「Beelzebub(ベルゼブブ)、「鳳凰(ほうおう)」と名付けました。
S「今日はお忙しい中お時間を割いて頂きありがとうございました。また今後とも宜しくお願いします。」
(T)「宜しくお願いします。」