Jim Beach ハンドメイドベース その１
珍しい楽器が入院しました
アメリカのクラフトマン ジムビーチ氏製作のベースです
と言っても、実は自分もこの人の事は全く知りませんでした
持ち込まれたオーナー様に教えてもらったのですが、1970年代から80年代にかけてミュージシャンとして、クラフトリペアマンとして、ショップオーナーとして仕事をされていたようです
英語の資料を自分の英語力では読解しきれませんが、顧客には名だたるミュージシャンが揃っていたようです
楽器としては少々変わった作りですが、独創的と言うほどでもありません
造りも甘いのですが、決して粗いわけではなく、情熱は伝わって来ます
オーナー様の要望として、少しイケてない造りではあるけども、全面的にテコ入れするよりも、可愛げを残しつつ使えるようにオーバーホールとの事
最終的に有名ブランドになる事は無かったこのベース
価値は大して無くとも貴重である事にかわりはありません
ゼブラウッドボディで少々癖のあるデザインです 造り的にライン生産では無く、ワンオフものっぽいです
ちょっとBeachとは読みにくいフォントですが… ブラスナットでロッドカバーは白蝶貝 エボニー指板です 1弦のナット溝が異常に外に寄っています オーダー主の好みかも知れません
こんな人のようです 残念ながら故人です
裏から見るとスルーネックに見えます
が…裏からボディを5mmほど残して掘り下げてはめ込んである、ほぼスルーネックなセットネック メイプルの横の黒い部分はエボニーですが、意図は分かりません 装飾的な物でしょうが…
フロントピックアップのキャビティに「BEACH」の焼印 B の部分はキャビティの深さがやや足りなかったようで、配線を逃がす増し掘りによって失われています ブリッジは塗装後に掘り下げられています
ピックアップは、おそらくアレンビック製 アレンビック社とは親交もあったようです
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