ESP名物クラフトマン林宏樹のリペアよもやまレポート
レポート
ピックアップのキャビティーが、度重なる塗装で狭くなっていたのでルーティングしたところ、年輪のように履歴が顔を出しました 元の色はおそらくサンバーストですが、最初のリフィニッシュの剥がしが丁寧で、確信は持てません うっすらとサンバースト内色である黄色いブリーチの痕跡がありますが、どの色になるボディにも施されたと言う資料もあるためハッキリしないのです 最初に塗り替えられたのは、生地(擦り込み)着色のシースルーグリーン 少々変わった趣味です ポップな家具で時々見かけますね 2回目はオフホワイト 3回目はブラック 4回目はグレーの車用サフェーサーの上にイエロー 5回目はライトメタリックブルー 6回目はダークメタリックブルー 最後に今回剥がしたシルバー と思われます こんなに何回もリフィニッシュされた個体はなかなか無いですね
ブリッジアンカーが、中途半端に埋まっています このアンカーはフランジ形状なので、ボディから飛び出ているはずですが、いつの時代かのオーナーが叩き込もうと頑張ったようです その事により抜けなくなってしまい、その後の何人かが釘抜きの様なもので何とかしようとして、周りの木をえぐってしまい、その都度色の違うパテが埋まっていると… もちろん今回は抜き取って、再整形しました アンカーの中には抜くのを諦めて、そのまま塗ってしまった塗料が何色か入っていました よって、叩き込んだ犯人は?(笑)