ただいま大好評をいただいている「薄桜記(さくらうた)」インタビュー。
はやくVol.4を公開して〜!という声が多数寄せられておりますが、今回は番外編としてサウンドプロデューサーである大谷和夫さんのインタビューをお送り致します!
ESP Websiteをご覧の方はもしかしたらあまりご存じではないかもしれないが、大谷さんといえばあの「火曜サスペンス」の音楽担当で有名であり、かつては元SHOGUNという伝説のバンドにも在籍していた、音楽業界ではものすんごいお方!
そして、なんといっても「シンガーソングライター京本政樹」を語る上で絶対に外せないキーパーソンなのである!
Vol.4、Vol.5をご覧頂く前に、是非このインタビューをご覧頂きたい!



ESP:今日は大谷さんに「薄桜記(さくらうた)」についておうかがいしたいのですが・・・

大谷:「薄桜記(さくらうた)」を一言で言うとね、「京本の思い入れの一曲」だね。
なかなかここまで思い入れのある曲は、僕が知ってる限りないんじゃないっていうくらい。


ESP:実は先程、京本さんに「薄桜記」についてお伺いさせていただいたのですが、この曲が完成したときに、すぐに大谷さんに「MDを送るので聞いてください!」と電話してしまったというエピソードを話してくださいました。大谷さんが「薄桜記(さくらうた)」を最初に聞いた印象はどんなだったのでしょう?



大谷:最初に聞いた印象としては、今回のアルバムの12曲とはちょっと違うなあという感じだったね。

なんかメロディがやたら頭に残っちゃうし。

京本に電話したときに、「あれパクリじゃないよね?」って確認したら、パクリじゃないっていうから(笑)

そしたら、やろうか!っていう。これは入れなきゃもったいない、と思ったんだよね。

たしかに流れが全然違うから、12曲とは別に創り上げたという感じなんだけど、あれはあれで京本の思い入れの気持ちもわかるから。

あの曲は、「ポピュラー」になりうる曲だと思うんだよね。

そういう意味で、すごく価値がある曲だよね。



ESP:今回シングルカットされたニューバージョンについて聞かせてください。



アルバムバージョンと今回のシングルバージョンを聞き比べてもらえればわかると思うけど、歌がさらに良くなってるよね。

声も出てるし、リズム感もさらに良くなった。

インストアでずっと回ってきたのもそうだし、リハーサルをバンドでずっとやってきたから、曲がどんどん体に入ってきたような感じだよね。



それは「薄桜記(さくらうた)」だけではなく、今回ライブでやった曲全部がそう。





やっぱり今回のリハーサルも効いてるんだと思うんだ。




今回のバンドって、自分で言うのもなんだけど、ほんとにいいバンドだったんだよ。

すっげープッシュするんだ。

後ろから京本をグイグイプッシュするわけ。

これでもかーってくらい後ろから行くから、京本もきっと「これはやらないわけにはいかない!」みたいになったんだと思うよ(笑)

そういう意味でバンドの成功って大きいと思うな。



ESP:今回の2曲を聴かせていただいて、「薄桜記」のニューバージョンにも驚いたのですが、カップリングの「身勝手なkiss〜最初から泣いていた〜」を聞いたときに、全然イメージが違う曲なのにもすっごく驚いたんです。



この曲はまあ、もともとは「遊び」の曲なんだと思うんだけど。極めていくとこうやってちゃんと形になっていくんだよね。

でもあの曲は、ステージでやるとまた別の情景ができる曲だと思うんだ。

セットリストの中では場面転換みたいなものにもなるような曲だと思うよ。


ライブでやるのが本当に楽しみな曲だね。



今回アルバムを制作するにあたって思っていたことなんだけど、そのままライブをやっても全然おかしくない曲ばかりを選んだつもりだし、アレンジもそうしたし。僕はレコーディングはレコーディング、ライブはライブって考え方があんまり好きじゃないんだ。

レコーディング=ライブ感って思ってるからね。




魅惑の低音ボイスでにこやかに語ってくださった大谷氏。

言葉少なではあるが、ものすごい説得力をもつ言葉の数々にただただ圧倒されるのみであった。
さすがは京本氏が絶大な信頼をおくサウンドプロデューサーである。

氏の口から発せられた言葉で特に印象だったのは、


あの曲は、「ポピュラー」になりうる曲だと思うんだよね。


という言葉。大谷氏が薄桜記という楽曲をいかに高く評価しているかがよくわかる言葉である。

そして、アルバム同様に、今回のマキシシングルもライブで京本氏が歌う姿が鮮明に思い浮かぶような、ライブ感たっぷりの仕上がりとなっている。

京本氏との強力タッグに今後も目が離せない!


取材と文・ESP







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