あいかわらずの超人的必殺スケジュールで超多忙な日々を送られている京本政樹氏。
そんな中で決行された札幌でのインストアライブ。
札幌の皆様からは大反響をいただき、CDも飛ぶように売れ、イベントとしては大成功であった。
しかし、大成功のイベントとは裏腹に、京本氏の口から発せられた、「皆様にちょっぴりウソをついちゃったような形」とは一体どういうことなのか???



(前回からのつづき)

京本政樹:「薄桜記」っていう楽曲は、自分の中でもできあがったときに「やった!」って思ったように、長く頑張ってやって、どんな形であれやり続けて、サビのメロディが皆さんの耳になじんでくれればなあっていう想いなんです。

なので、「薄桜記」という楽曲を、DAMをはじめ、カラオケ業社さんが、まだなんのヒットの兆しもなく、キャンペーン盛んにやったとか、別に僕がテレビで思いっきり歌いまくってるわけでもないこの曲を、カラオケに採用してくださったっていうことは本当に嬉しいことなんですね(微笑)
実は札幌キャンペーンの前日の夜、僕とESPのスタッフさんたちでご飯を食べに行って、その後たまたま行ったお店で初めてカラオケに「薄桜記」を発見したんですよ。
みんなで「やったね〜!」なんて良いながら歌ってみたっていう(笑)
もともと僕が音楽活動を盛んにやってたころはカラオケにもたくさん僕の曲が入ってたんですが、最近ではほとんどなくなっちゃってましてね。で、そのときに、「薄桜記」だけじゃなくて、「身勝手なkiss」みたいな曲も入っててくれたら、僕の「こういう音楽もやってるんですよ」っていうアピールになっていいですよね〜なんて話をしてたんですよ。
そしたらESPスタッフが話を通してくれて、後追いで「身勝手なkiss」も入ることになっちゃったんです。
普通、カップリングがこんな感じでカラオケに入るっていうのは珍しいと思うんですが、「身勝手なkiss」みたいな楽曲がレパートリーに入ると、僕の音楽性みたいなものを、より広く皆さんに知ってもらえるじゃないかと思います。

(ESP注:4月から「身勝手なkiss〜最初から泣いていた〜」がカラオケ配信スタート!)

で、「薄桜記キャンペーン」の話に戻るんですが、新聞が書き立てたわりには、実際キャンペーンが全然組めなかったんですよね。
いつも申し訳ないことに、僕も役者業があるんで、特に去年は中盤から後半にかけて役者業をほとんどストップして音楽活動をしてましたから、貯まってたドラマのオファーを受けるのにてんてこまいってのが、さっきのドラマ4本かけもちって話になってきちゃうんですけどね(微笑)

だから僕とスタッフの間では、札幌のインストアの後はどうなっちゃうんだってのは見えてたんですよ。希望としては春に、本当の桜前線に会わせてキャンペーンをやりたかったんですけど、僕のドラマの撮影が入っちゃいまして、しかも、連続ドラマの撮影が入っちゃいましたっていう時点でもうアウトだったんです(微笑)連ドラって、僕一人のスケジュールではないわけですから。他の俳優さんとのスケジュールとの兼ね合いも合わせなければ、そのお仕事を受けれないんです。

キャンペーンってやっぱり土日やらなきゃ意味がないんで、土日できませんってなるともう不可能なんですよ。これが僕がいつも音楽をやっているときに苦悩するところなんです。

例えば今回のドラマの場合だと、会社が舞台の物語なんです。
(ESP注:NHK連続ドラマ「愛と友情のブギウギ」にて大企業の苦情処理科の会社員役を熱演!)

これはやはり会社を借りてロケをするわけです。そうすると、会社を借りるのって、土日しかないんですよ。例えば「家なき子」だったらお医者さんの役じゃないですか。そうすると病院でしょ。高校教師だったら先生の役。先生だったら学校じゃないですか。これはもう全部土日がらみのスケジューリングになるわけです。
役者さんでスケジュールが組めない人は、もちろん仕事を受けれないわけです。
ですので、スケジュールはオープンに先方に渡さなくてはならないものなんですよね。
その日に会社を借りて、セットを組んで、撮影するわけですから。
一ヶ月に土日って3〜4回しかないわけです。春に連続ドラマが入りましたよっていう時点で、もうこれはキャンペーンはアウトだなっていうのがあったんですよね。。。

で、そのときに、スタッフとすでに何を話してたかっていうと、頭の中はもう「三年計画」になってたわけですよ(笑)
もうこれは「薄桜記」を来年、再来年とひっぱるしかないなっていう(笑)
で、ひっぱるためには、全く新曲がないっていうのもひっぱりきれないじゃないですか。それは要するに僕が音楽活動を停止してしまうことにわけですから。
そうすると、やはり夏場ぐらいに、一発新曲を狙っておかないとダメだよね〜って話になってたんです。秋までひっぱるのはきついし、冬場を充実させるためにも、やはり夏に一発やっておこうっていう話になったんです。皆さんがやきもきしている中で、すでにそっち側に始動していたっていう(笑)



(次回へ続く)





今明かされる衝撃の舞台裏エピソード!
これが冒頭で京本氏がおっしゃった「皆様にちょっぴりウソをついちゃったような形」ということだったのである!
役者とシンガーソングライターの両立。これは京本政樹氏にとって、かくも苦悩を伴うものだったのである。
しかし!インストアライブに来てくださったファンの皆様や、新聞社の記者の皆さんにはちょっぴりウソをついちゃった形になったとしても、こんなかたちで新曲をどんどん発売してくれるなら、そしてこれからも「薄桜記」を歌い続けてくださるならば、こんな素敵なウソなら全然オッケーなんじゃないでしょうかっ!!(力説)

さて、いよいよ次回から、その新曲のお話をお伺いしていきます!!
はたしてどんな楽曲なのか???もう気になりすぎ!!
震えて待て!!



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