特徴SPECIAL FEATURES
ESPが考えるスタンダードとは。そのひとつの答えがこのPOTBELLYです。トラディショナルなスタイルを現代のスタイルに合わせて進化させたルックスは、飽きの来ない洗練されたデザインへと昇華しています
ボディ
●エレキギターのは楽器の中でも重い部類だ。長時間の演奏には体への負担も伴う。その負担が演奏に影響しては元も子もない。但し、演奏性を重視するばかりに音質が損なわれるのも考え物だ。そこで妥協点としてPOTBELLYでは、ボディ裏の体のあたる部分のRを大きくした。バックカットを付ければ話は簡単だったが、このギターには不向きであると判断した。
●演奏性の良いダブルカッタウェイデザイン。やや小ぶりに見えるが、ブリッジを中心に幅を大きく取ることにより、弦振動を無駄なくボディに伝える設計となっている。
●トップ材はPOTBELLYでフィギュアドメイプル。倍音成分を多く含みマイルドなトーンを生み出す。美しい木目も大きな特徴だ。POTBELLY-STDではプレーンなハードメイプルを採用し、アタッキーできらびやかなトーンが魅力である。バック材はマホガニー。古くからメイプルとは抜群の相性の良さを誇る。
これら良材を楽器としてのボディに昇華させるのが、独特の深いアーチドトップ。ESPの職人技が最も光る部分でもある。POTBELLYの名前の由来であるこのふくよかなアーチドトップに受け止められた弦振動は増幅されてボディトップ全体に行き渡り、そしてボディ全体、ネックに伝わり、プレイヤーの左手にしっかりと感じられるはずだ。
ヘッド
小ぶりなデザインのヘッドに高精度なクローズドキアのペグをバランス良く配置。トラスロッド調整部への容易なアクセスの確保とチューニングの狂いの原因になる弦の折れ曲がりを極力押さえた設計になっている。
ヘッド角は10度に設定されチューニングの安定と、サステインの向上を計っている。10~46ゲージの弦を張ったときのスムーズな弾き心地、音の粘りを体感してほしい。ヘッド裏のボリュートはヘッド折れと言う不慮の事故を防止すると共に、ヘッドの振動をタイトにし、このギターのサウンドキャラクターの一部を担っている。ナットは安定した音質を持つ牛骨を使用。
指板
POTBELLYでは、素晴らしい滑りの良さ、音質を持つローズウッドを採用している。指板のRは音詰まりのないベンドを実現する305R。スムーズな運指を求めてレギュラーワイドのJESCARフレットが打たれている。丁寧なフレット及び指板サイド処理にも注目していただきたい。
ポジションマークはPOTBELLYのチャームポイントであるFish Eyeマーク。白蝶貝の中にアワビをインレイし、華美することなく存在感をアピールしている。
ネック・ジョイント部
ネック材にはマホガニーを採用。グリップシェイプはヴィンテージテイストなやや太めのシェイプ。但し、指板エッジの滑らかな仕上げにより、ほど良いグリップ感が与えられる。
ネックジョイントはディープジョイント工法で3度にセットされ、強度の確保とプレイヤビリティを両立したSNカットが施されている。
コントロール
仕掛けなしの1ヴォリューム、1トーン、それにセレクタースイッチ。ポットにはUSA製BOURNSを採用し、トーンコントロールのキャパシターにはオイルコンデンサーを使用。コントロールキャビティーにはスイッチ、またはポットを増設する余地がある。
ピックガード
出荷時は取り付けられていないが、「ピックガードが無いとちょっと・・・」と言うユーザーの声に応え、オリジナルピックガードが付属する。