ESPを代表する人気機種であるAMAZEのラインアップに、アッシュ材に特殊な表面加工を採用したドリフトウッドシリーズ、希少なバックアイバール、ポプラバールを使用したバールトップモデルが発売になります。
ドリフトウッドシリーズ
ドリフトウッドとは流木の事をいいます。長い年月をかけて川の中を移動する流木は、水と川底の石などとの摩擦で軟らかい部分と堅い部分の削れ方に違い表れ、独特の雰囲気を持つ見た目、そして質感となります。
ギターに多く使われている木材のなかでも、アルダーなどの散孔材に比べてアッシュなどの環孔材は年輪部分に導管が集中しています。導管が集中している部分は空洞が多くなるため軟らかく削れやすいのですが、導管の少ない木質部は逆に堅くなり削れにくくなります。この差が独特な質感を生み出しているのです。
また環孔材に限らず、導管が大きい樹種の場合は通常ウッドフィラーなどで導管の目止め作業を行います。そうする事で、塗料が導管の中に浸み込まず、平坦な塗膜を作る助けになります。ですが、ドリフトウッドシリーズでは、その質感を生かしたオープンポア仕上げを採用し、なおかつ導管部分に異なるカラーを加える事で、表情豊かなルックスに仕上がっています。
ドリフトウッド加工は木質部の堅さの差が大きければどのような木材でも適用することが可能です。
ESP AMAZE-AS
ESP AMAZE-AS-SL5
※BASS MAGAZINE 2020年1月号 P.125内の価格表記ですが正しくは410,000円になります。訂正してお詫び申し上げます。
バールトップシリーズ
バールは根瘤の部分を指します。このバール部分には非常に複雑な杢が現れますが、木材の性質上どうしても割れや欠けが混在しますので、大きく目立つ部分には合成樹脂であるレジンを充填して補い、ハイブリッドウッド加工を行っています。
バックアイ(Buckeye)はカリフォルニア州などに自生しているホースチェスナット(日本ではトチが近種)の仲間で、独特の色味と模様が特徴です。
ポプラ(Poplar)は多くの種類が存在する樹種で、日本ではヤマナラシやドロノキが近似種になります。ポプラは比較的バールが出来やすいと言われています。軽量で木質的にはアルダーに似て加工性が良好な木材です。
AMAZE-CTMでは、バールの杢目を最大限生かすために、バックアイバールモデルではクリアピックガードを採用しています。ポプラバールでは魅力を最大限発揮する新規カラー「Nebulaシリーズ」で仕上げています。また、高度な木工加工技術が必要なドロップトップ加工でラミネートする事で、よりバールのダイナミックな杢目が堪能する事ができます。
AMAZE-CTM Buckeye Burl
AMAZE-CTM-SL5 Buckeye Burl
AMAZE-CTM Poplar Burl
AMAZE-CTM-SL5 Poplar Burl
撮影や印刷の都合上、実際の色・木目と異なる場合がございます。
また、製品の品質向上の為、予告なく仕様等を変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。