レギュラーモデルだけど全て一点モノ!?
新生”ESP SNAPPER-CTM”
皆さん、こんにちは!
ギタリストの五陸 守です!
今回は完全リニューアルを遂げた最新の”SNAPPER-CTM”のご紹介です。
新しい材がもたらすバリエーション
2020年最新モデルのSNAPPER-CTMは大きく2系統に分類することができます。
ボディがスワンプアッシュバック/ポプラバール(Poplar Burl)トップのモデル、スワンプアッシュボディバック/バックアイバール(Buckeye Burl)トップのモデルです。
いずれのモデルもボディのバック材は高品位なスワンプアッシュが用いられています。
スワンプアッシュのサウンドについては前回のアーカイブ(https://espguitars.co.jp/espblog/2020/03/10/1186/)で書かせていただきました。
従来のモデルとの違い
従来ギターのボディトップにラミネートする(貼り合わせる)木はメイプル等の硬めの材を用いるのが一般的でした。しかし、新しいSNAPPER-CTMではポプラバールやバックアイバールといった、柔らかめの材を使用しています。
そもそも”バール”というのは木の根付近にできる瘤(こぶ)のことで、当然ながら穴も開いています。ESPではバール材の穴は樹脂で埋めてボディ表面は平らになるようにしています。
サウンドの違いは!?
そもそもラミネートの有無でサウンドにどのような違いが出るのでしょうか?
一般的にはラミネート有りの方が音にパンチとコシが増します。
しかし、従来使われてきたトップ材だと”音が硬すぎる”と感じる方もいらっしゃいます。
「スワンプアッシュボディよりパワー感が欲しいけど、硬すぎる音はちょっとなぁ…。」
という方にぜひお勧めしたいのがこの柔らかいバール材を使用した新しいSNAPPER-CTMなのです。
ここが面白い!!
ポプラバールとバックアイバールだとポプラバールの方が硬い材ですが、材に開いている穴が大きいほど、その穴を埋めるための樹脂の体積が増します。
樹脂自体はバール材よりも硬く、当然サウンドにも影響を与えます。
それぞれのモデルでサウンドの傾向は統一されていますが、個体による音の違いが生じるのが非常に興味深いところです。
シースルーで杢目が見える塗装になっているギターの魅力である”一本一本見た目が違う”ということに付け加えて、そのサウンドもそれぞれが唯一無二の存在なのです。
近年バール材はその個性的なルックスから、オリジナリティを追及するギタリスト/ベーシストに愛されていますが、サウンドの違いまで感じることができるとその魅力の虜になるでしょう。
「僕はすでになっています!助けてくれーっ!(笑)」
サウンド的な守備範囲が広がった新しいSNAPPER-CTMは正に無敵です!
■ ESP SNAPPER-CTM Buckeye Burl